note建築・暮らしのこと

断熱材

2024.11.08

こんにちは!大川原です。

 

11月に入り朝晩はだいぶ肌寒くなりましたね。【肌着】もシーツも冬物にチェンジしました。

 

さて、小川町の現場で、断熱材工事を行いました。
断熱材は家の【肌着】のようなもで、夏の暑さ冬の寒さを防いでくれます。

 

 

断熱材には、石油系・鉱物系・セルロ-スファイバ-などの自然素材系があります。
工法も、マット状・板状・壁に吹きかけて発砲させるもの・綿状のものを壁に吹込むものなどがあります。

 

それぞれ特徴や熱貫流率(熱をどの程度伝えやすいかを示す指標)等、断熱材により異なりますが、
芝田建築デザインでは、調湿性能があるセルロースファイバーが
無垢の木の家づくりと相性がよいと考え、ご提案させていただいています。

 

 

セルロ-スファイバ-は、回収された新聞等の古紙が主原料の天然木質繊維系断熱材です。新聞紙は木材から木材チップになってそこから、
木質繊維を分離したパルプからつくられています。
そのため、木と同じ性質を持っています。

セルロ-スファイバ-は灰色がかっていて、ふわふわしています(ほこりの塊にもみえますが)肌寒い日だったので手のひらがほんのり暖かい。

 

 

 

 

1.  まず天井や壁にマスクと同じ材質の通気するシートを弛みなくはります。

 

 

 

 

2. 大きな塊で納品されてきたセルロースファイバーを撹拌し、ホースに送り込みます。

 

3. 室内のホースに送り込まれてきたセルロースファイバーを吹き込んでいきます。

天井断熱の場合もありますが、今回は屋根断熱で厚み300mm、
壁は柱と同じ厚みで120mm吹き込んでいます。
デコスドライ工法のセルロースファイバーの施工は、JCA認定断熱施工技術者の責任施工となっており、
設計どおりの断熱性能が実現できます。

 

 

 

セルロ-スファイバ-は、高い断熱性だけでなく木材由来の健康素材ならではの嬉しい付加機能も持っています!

 

断熱性
デコスドライ工法(吹込み工法)は、JCA認定断熱施工技術者による施工で手の届かない隅々まで充填、すきまからの熱損失を小さくし、断熱性能を最大限に発揮します。

調湿性
元は木材なので、木質繊維特有の吸放湿性で適度に調湿します。

防音性
木質繊維の自然がつくった小さな空気の粒(空気胞)が音を伝えにくくしてくれます。また、すきまのできない施工で家が密封されている状況になり、高い防音効果を発揮し、外の騒音が聞こえないのはもちろん、家の中の声も外に漏れづらくなります。

耐火性
新聞紙と聞くと燃えやすそう!と思われがちですが、防火対策として混ぜ込まれているホウ酸によって燃えにくく、ガスバ-ナ-の炎でも表面が焦げる炭化するだけで燃え広がりません。また、主原料が新聞古紙なので有毒ガスの発生もありません。

防虫・防カビ
セルロ-スファイバ-に練り込まれている、ホウ酸は虫が苦手な成分のため防虫効果があり、防カビ効果もあります。

 

 

断熱材は、家が出来上がると見えませんが(肌着も身に着ければ見えません)、心地いい暮らしには欠かせないとても重要部分です。

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